FRENCH Bleuで長く愛され続けているブランド『motomi.m(モトミエム)』。
そのお洋服を手に取ったとき、まず感じるのは“やさしさ”です。
やわらかな素材、素肌にすっとなじむ着心地。毎日の暮らしに自然と寄り添うように生まれた服には、着る人の心までそっと軽くしてくれるような、不思議な力があります。
今回は、そんなmotomi.mの魅力を、もう一度見つめ直してみたいと思います。なぜこの服に惹かれるのか。なぜ、何度も袖を通したくなるのか。そして、その背景にある“想い”とは——。知れば知るほど、着てみたくなる。そんな物語を、お届けします。
原点は「自分が着たい服を作りたい」
ブランドのはじまりは、ただ純粋に「着たい服がない」という気づきから。
「着たいと思える服がなかなかなくて。それなら自分で作ろう。」と。
30年以上服づくりに携わってきた経験と、東京でのキャリア。それらを経て辿り着いたのは、海と山に囲まれた蒲郡のアトリエでした。
「朝は海辺を歩いて、午後はアトリエで手を動かして、夕日が沈むのを見ながら一日が終わります。」
そんな暮らしの中で自然に浮かんでくる“かたち”を、無理なく、やさしく、服に落とし込んでいく。
motomi.mの服づくりには、長年一緒に歩んできた信頼のチームがいます。
パタンナー、縫製、生地選び、それぞれの分野におけるプロフェッショナル。もとみさんの「ふわっと」「すとんと」といった曖昧な感覚も、言葉を交わさずとも理解し、かたちにしてくれる人たちです。
「“ふわっとした袖”“すとんと落ちる布”とか、そんな頼み方でも『わかりました』って動いてくれる。本当に信頼できる人たちばかりです。」
誰一人として辞めることなく、十数年同じチームで服をつくり続けている。その背景が、motomi.mの服に流れる“あたたかさ”の正体です。
一人ひとりに向けて、丁寧に想いを込める
motomi.mのお洋服は、FRENCH
Bleuのバイヤーやスタッフ、そしてその先にいるお客さま一人ひとりを思い浮かべながら作られています。
「“あのお客さまにはこれが似合いそうだな”って、お顔を思い浮かべながら作っている部分もあるんです。」
スタッフとお客さまのリアルな声を受け止め、袖を通したときに自然と笑顔になる服を目指しています。
FRENCH
Bleuで展開されているmotomi.mは、完全オリジナルライン。他社では手に入らない特別な一着です。生地も、色も、風合いもすべてFRENCH
Bleuとの対話の中で生まれています。
デザイナーのもとみさんは、いつも「服は、チームで作るもの」と言います。
「motomi.mのお洋服って、リネンなのにどうしてこんなに柔らかいんですか?」
店頭でよく聞かれるこの質問に、もとみさんは少し照れながら、こう答えます。
「正直に言うと、私自身は生地の細かいことは分からなくて(笑)。でも、“こういうふうにしてほしい”と伝えると、周りのスタッフがそれを実現してくれるんです。」
着る人にとって自然で心地よいものを目指して、たくさんのやりとりと手間が重ねられていく。一つひとつの工程に妥協なく向き合い、何度も調整を重ねて、やっと一つの製品が完成する。
「このブランドは、私ひとりでは絶対に成り立ちません。周りのスタッフみんながプロフェッショナルで、私の抽象的な言葉をちゃんと“かたち”にしてくれるんです。」
“やさしさ”の正体は、糸選びと着心地に
motomi.mの象徴ともいえる、やわらかなリネン。その肌にすっとなじむ心地よさは、実は“糸を選ぶ”ところから始まっています。
「リネンは、もともとガサッとしていて、チクチクするイメージがあると思います。でも、手間を惜しまずに加工を重ねれば、こんなにもやわらかくできるんです。」
風合いや質感を大切にするために、あえて生地を何年も寝かせて熟成させることもあるほど。空気を含むような軽やかさ、光の透け方、洗いざらしの心地よさ……
motomi.mの服は、暮らしのなかで毎日着たくなることを大前提に、糸から丁寧に選ばれています。
「“着心地が良い=一番の贅沢”。ずっとそう思っています。ドレスのような特別な服ではなく、飾らず、素のままの自分でいられる。でも、少しだけ背中を押してくれる。そんな“贅沢な普段着”をつくりたいんです。」
その思いは、見えない部分にまで宿ります。
たとえば裏地。肌にいちばん近い場所だからこそ、motomi.mは裏地のやわらかさや質感にまで細やかにこだわります。
「裏地の品質こそが、いちばんの贅沢」——そう考えているのです。
さらに、シルクやリネンなどの繊細な天然素材であっても、motomi.mの服はほとんどが“家庭の洗濯機で洗える”仕様。
気負わず、自然体のままで、毎日の暮らしに寄り添ってくれます。
motomi.mを選ぶということ
motomi.mのお洋服には、目を引くような装飾はありません。
けれど、袖を通すと不思議と背筋がすっと伸びる。 どこか気持ちが整う。
「motomi.mの服を着て、“いつもの私なのに、少し自信が持てる”。そんなふうに思っていただけたら、本当にうれしいです。」
飾らない。でも、手を抜かない。そんな空気をまとう服は、日常のなかにある“小さな高揚感”を届けてくれます。
世の中に“服”は溢れているけれど、“この服を着たい”と思えるものに出会う機会は、そう多くはありません。
motomi.mは、そんな一期一会を大切にしています。
糸から選び、風合いを育て、ひとりひとりの顔を思い浮かべてつくる。その服には、「選ばれるため」の技術ではなく、「喜んでもらいたい」という真っ直ぐな気持ちが詰まっています。
特別な日じゃなくても、
大切にしたい“いつもの日”がある。そんな日々に、そっと寄り添ってくれる服が、ここにあります。
それはきっと、“やさしさをまとう”ということ。
あなたのクローゼットに、一枚、加えてみませんか?
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